2014/4

私が高校の時に出会った同級生の話90




 

それから私は、ただひたすらに音楽のことにのめりこんだ

 

 







 

R&Bのシンボルのような金色のわっかピアスを付けて







 

 

たくさんいろんなクラブで歌ってみたりしたし

 






 

 

もっと自分のいろんなことを表現したくて本格的に作曲をはじめたりして











あれはR&Bじゃないとか、HIPHOPじゃないとかいう論争を横目に









自分なりの音楽を探していった。











そしてもっともっと自分の思うように音楽をつくりたいと思ってトラックメイキングも勉強しだした。

 

 







 

そこで今の事務所のプロデューサーたちと出会って、音楽の知識、音楽業界の厳しさ、たぶんふつうのアーティストは最初は教えてもらえないだろうなってことも、たくさんたくさん教えてもらった。

 






 

 

高い機材をお金を一生懸命かき集めて買って、そしてとにかくダサくてもいいから曲を作って作って、バイトもして、ライブもたくさんしてた。

 

 







親にはものすごく迷惑をかけていた。






心にはいつも アイツ がいた。



 

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私が高校の時に出会った同級生の話89








私は蓮の死を心にきざみたくて
















東京にもどってから、ピアスを自分であけた


















自分であけるなんて、すっごく怖くて絶対無理!って思ってたけど














ピアスを学校の誰よりも先にあけていて












私のピアスの穴を嬉しそうにあけていた














あいつへの弔いの意味をこめてピアスをあけた







当時アクセサリーやさんで働いていたから、ピアッサーをすぐゲットして、バイト先であけた





ガシャンッてやるまでに時間かかっだから周りに開けようか?って言われたけど、断って、覚悟を決めてふおー!と奇声あげながらガシャンした





(あ、なんだ…できんじゃん…。。これでいいんだ。)







しばらくすると耳が熱くなってきて、わけもなく涙がこぼれた








弔ったことで私は蓮の死を理解しようとした。







そして蓮のママとシホにお揃いのピアスを送った。







なんとなく、そうしたほうがいいと思ったから。

















だから、時がたった今も、私の耳には蓮とシホがてくれたピアスの穴













そして蓮の弔いの穴がある。





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私が高校の時に出会った同級生の話88















そしてママから、私が入院した時、蓮はすっごくすっごく心配していたことも聞いた。
















ママの前ではいつも私のことを心配していたらしい。














でも「えとーさん、そんな状態の時にこられてもいやだと思うし」とか、なんかあいつにしては珍しくデリケートになっていたらしく














いろいろ私のためを思ってお見舞いにいけなかったみたい。












あときっと、どんな顔したらいいかわからなかったんだろうな












あいつらしいな










私はいろんな蓮の話をきいて










もっともっと蓮が好きになっていった
















でもそれでもなんだかまだあいつが死んだなんて実感がなくて、














でもどうやらもうどうがんばっても「もうあいつに会えない」ってことはなんとなく少しずつわかりだしていった















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私が高校の時に出会った同級生の話87





そして蓮のママからも、たくさんたくさんいろんな話をきいた








わりと放任主義な蓮のママが







蓮がでかけるときに帰ってくる時間を聞いたのは後にも先にもこの日が初めてだったこととか








事故の知らせを聞いて急いで蓮を迎えに行ったとき、車の中で自分よりまだあたたかった蓮のこととか








事故当時のこともいろいろ聞いた。







そしてママが語りだした 





「あのこはね、みんなのこと大好きだったよ、ほんと。





いつも家で、えとーさんの話きかされていたよ。






シホちゃんの話もたくさんきいたよ。








あの子はとっても変なところあったけど、本当にみんなのことが大好きやったんよ。








あとみんなは気づいてないかもしれんけど、とっても寂しがり屋よ。






学校が楽しそうだったよ。





うちは離婚もしたし、私も働いてるから






蓮に家では寂しい想いさせちゃったこともあったから






蓮と友達になってくれて本当にありがとうね。









あとね、蓮はよく口にしてた言葉。








『友達は、宝物。』って。








えとーさんも、シホも、エリカも、サチコも、仲原も、みーんな大切。みんな大好き。









ってずーっと言ってたよ。」







友達は宝物







うちらの前ではあんまりそういうこと言わなかったくせに






ママの前ではそんなこといってたんだ、あいつ。











初めてしったあいつの一面に涙がとまらなくて







私は泣きながら蓮ママに 








蓮を生んでくれてありがとう、蓮と出会わせてくれてありがとうございます、









と繰り返し、いっていた。

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私が高校の時に出会った同級生の話86













それからのことが、あんまり記憶がないけれど














お葬式にいったり、蓮の家にいったり、あっというまに49日もきて、納骨にもいった。












やけに喪服の感触だけが記憶に残ってる。


















時間がめまぐるしく、でも無機質に、なんだか静かに流れていく中で




















蓮のママやようたろう、エリカと仲原とサチコとあまり面識のない蓮の中学の時の友達さんとも


















合間合間に蓮のいろんなことを ぽつぽつ と語り合った









あっちはどんなかんじかな、とか










みんなに何かしらの虫のしらせがきていたことや














最後にあった蓮はなんだかいつもとちょっと違って、優しかったとみんなが感じていたこととか












最後のメールはこんな感じだった、とか










なんで先にいっちゃうんだよ、、とか












ふと考えると、みんな自分の未来とか他の友達の未来はなんとなくイメージできてたのに、蓮の未来のイメージはそういえばしづらかったなあ、、とか










思い思いにみんなが記憶や感情をはきだして










みんなで蓮のこと共有して、すごく悲しくてすごく愛のある時間をすごした













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