周平

タイトルは先日初めて行った、仙台駅東口の居酒屋の店名です。

店のことや料理のこともまあ後で語るとして、私はこの日、実に珍しく、待ち合わせ相手よりも先に待ち合わせ場所に到着しました。
というのも、買い物が予想以上に早く終わってしまって、待ち合わせ時刻より30分前に着いてしまったので、相手は何も悪くないのです。
私は普段人を待たせてばかりなので(観念的な意味でも、実在的な意味でも)、とても新鮮な気持ちでベンチに座っていました。

初めのうちはよかったのだけれど、携帯の充電も残り1%か2%で、暫く待っているうちに心細くなってきました。暇つぶしの本くらい持っていたらなあなどと思いながら、周りの人を観察していました。
すると、私が座っていたベンチの反対の端に、一人の男性が座りました。彼は何度も何度も電話をかけ、あくせくしているようでした。女だろうな、と私は直感で思いました。
その後も何の気なしに彼の声を聞いていると、恐らくですが恋人と喧嘩をしたか怒らせてしまったか何かで、説得しているような様子でした。結局、待ってるからね、といったような文言で彼らの電話は終わりました。
彼を心の中で密かに応援していると、私の待ち人が来ました。自分よりも先に私がいたことに相当驚いていた様子でした。
私はベンチから立ちながら、なんとはなしに私と彼との間に芽生えていた共通意識のようなものに思いを馳せ、どうかあなたの待ち人もきっと来ますよ
うに、心の中で願ったのでした。私は先に行ってしまうけれど、と。
それから彼の待ち人が来たかどうかは、私の知るところではありません。


周平という店の魚料理は絶品で、また昔の日本家屋のような内装にも好感をもてました。箪笥がなんともおしゃれだったので載せておきます。



20140530

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