ひとりごと②

*



嫌なこと消したい記憶、
封じたつもりで何重にも何重にも
自分の内側に壁をつくって
記憶を抹消または奥深くにしまいこんでしまうけど
どの壁もどこかにひびが入っていて
簡単に記憶を言葉をビジョンを
思い出させてしまう

それは誰かの言葉であったり
何かの文字であったり
何かの景色、似たような経験、
曖昧な何かでひびは大きくなり、
過去の記憶を引き摺り出してしまう

封じ込めたはずの記憶が甦るのは
あっという間で鮮やかで
真っ赤なナイフで再度内側を切りつけられる
その傷は深く痛くて
悲鳴さえも出なくて誰にも気付いてはもらえない
いつの間にか傷は枷となり
自分を縛って閉じ込めてしまう
そこは深くて冷たい鉄格子の中。

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