annachoi's Blog

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(流石に最上級魔法を堂々と詠唱破棄するのは……)

(流石に最上級魔法を堂々と詠唱破棄するのは……)正体が悟られてしまうのではないかと心配するサキカである。それはさておき、生徒達は自分達の声が跳ね返って聞こえるという異変に気がつき、皆を堂々と惑ったような表情を浮かべた。自然と甲高い耳に響くような声ではなく、ざわざわと話し合うような声に変わる。ステージ側の面々も突然歓声が消えたことを不思議に感じたが、学園長のラウが平然としている――ラウはガイアの仕業だと気が付いていた――のを見て、騒がなかった。なぜなら、これが何か危ない魔法にでもよって引き起こされた現象であるならば、ラウが何かしらの注意を呼びかけるとわかっているからである。ガイアは頃合いを見計らって結界を解く。今度は元に戻ったことにより、怪訝そうな顔をする生徒もいたが、サキカの耳の痛みは引き、結果オーライだ。「えー、何かよくわからない現象が起きましたが、ミスの発表に移りたいと思います!!」また喚声があがる。今度は主に野太い男達の声である。サキカは先ほどクラス展で列を成して自分を待っていた男子生徒達の姿を思いだし、顔を引き攣らせた。結果から言えば、ラウの予想は外れて、一位はユリアスであった。中等部時代人気があったユリアスは、高等部入学後さらに人気が高まり、そして昨日の出場者紹介により学園の知名度があがった。それにより優勝に至ったのだろうと考えられる。因みに、二位は東の国出身の柘榴で、三位はサキカの知らない生徒であった。.

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