『忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む』辻村七子
『鬼憑き十兵衛』大塚已愛
『鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々』中西モトオ

鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々
中西モトオ/双葉社
読了日:2020.8/19
■ 単行本 □ 文庫本 □ Kindle
個人評価:★★★☆
❈ネタバレ注意
あらすじ↓
江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者なから巫女の護衛役を務める青年甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う。────江戸から平成へ。途方もない時間を旅する鬼人の物語。和風ファンタジーシリーズ第一巻!
書影がとても綺麗で惹かれた。和風小説を読んだことがなく、難しいかな?と懸念していたけど、Instagramの読書家さんがおすすめしていたので読んでみようかなと思った。
文章
は読みやすくてストーリーも分かりやすかった
。中盤辺りから衝撃の展開に驚くばかりだった。甚太の白雪と鈴音に対する想いが何度も書かれていて、深い愛を感じた。本当に大切に想っているからこその行動なんだと思えた。正義感が強くて、芯も強くて自分の気持ちに不器用で、だからこそ清正も譲りたかったんだと思う。
本編とは別に余談が入ってるのだけど、何故ここに入れたのかが凄く気になっている。敢えてだよね?最後まで読んだら分かるのかな?
それと短編として清正が巫女守になる時の話が入ってるのだけど、清正が語り手な訳でもなく普通に甚太のその時の想いなんかが分かるのだけど何故本編に、盛込まず別で書いたのかも気になる。
疑問が沢山...(笑)
全て読み終えた時に解決するといいな!
『京都寺町三条のホームズ✦6 新緑のサスペンス』望月麻衣

『京都寺町三条のホームズ✦6 新緑のサスペンス』
望月麻衣/双葉文庫
読了日:2020,5/17
□ 単行本 □ 文庫 ■ Kindle
個人評価:★★★☆
❈ネタバレ注意
あらすじ↓
ついにお互いの気持ちを伝え、付き合いだした清貴と葵。ある日、京都では名の通った鑑定士や収集家の家から、仏教関係の美術品が盗まれる事件が頻発しているという報せが、二人のもとに入る。さらに、吉田山荘事件で知り合った探偵の小松が、行方不明の娘を捜してほしいと『蔵』にやって来た。二つの事件は巧妙に絡み合い、さらなる謎へと―大ヒット・キャラクター小説第6弾!
感想↓
漸く恋人同士になれた二人の純粋すぎるいちゃいちゃに可愛らしすぎて頬笑みが絶えない。
⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
清貴のデレとセーブしているけど見え見えの下心にもつい笑ってしまうのはきっと紳士的であろうとする優しさが見えるのと、同時に他人事だからだろうな。(笑)
今回はいつもと違って長編だったのとミステリー要素強めで一味違う感じになっていたと思う。それのせいもあって、どうしても葵ちゃんの出番が少ないように感じた。推理とか始めちゃうとどうしてもワトスン役(語りて兼聞き役)になってしまうから、仕方ないといえば、仕方ない。
でも自分は清貴が好きだと思ってたから、そうじゃなくて、二人セットが好きなんだって認識出来た!
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

『逆ソクラテス』
伊坂幸太郎✦集英社
読了日:2020,6/14
■ 単行本 □ 文庫 □Kindle
個人評価:★★★★
❈ネタバレ注意!
あらすじ↓
敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!
伊坂幸太郎史上、最高の読後感。
デビュー20年目の真っ向勝負!
逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」
足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」
最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」
ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。
世界をひっくり返せ!
伊坂幸太郎史上、最高の読後感。
デビュー20年目の真っ向勝負!
逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」
足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」
最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」
ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。
感想↓
久し振りに伊坂さん読んだ。しかも新刊‼
といっても発売からそこそこ経ってるけど。
子供が主な短編集で子供ならではな主観さがあり、でも伊坂さんの本だからなのか、それとも現代の子がそうなのかわからないけど聡明な子が多かった。
個人的にはどの話も子供時代に読んでおきたかったなと思った。
子供の頃に読んでも分からないかもしれないけど、何も知らずに送るより読んでおいたほうが人生を送るうえで何か役にたつと思うから。
人間関係に悩み続けている自分だからこそ余計に思う。
『僕は、そうは思わない』
これが言えたらどれだけ心強いか。
子供に無限の可能性を持って生きてほしいな。
そして、他人の可能性を勝手に決めつけるような大人にならないように改めて気をつけたい。
もう、だいぶ大人すぎるけど...
『宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚』

『宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚』
辻村七子/集英社オレンジ文庫
読了日:2020,5/1
個人評価:★★★★
♔♚ネタバレ注意!↓♚♔
【あらすじ】
滞在していたスリランカの戒厳令発令をうけ、日本に一時帰国していた正義だったが、帰国前にある人物から連絡を受けていた。その人物の要望もあり、正義は日本滞在もそこそこに、ヴィンセントに会うため香港へと飛んだ。かつてリチャードを裏切っていたはずなのに、なぜか正義を助けてくれるヴィンセントの真意とは?そして、リチャードと再開した正義は......?
【感想】
毎回間が空いてしまって前作の内容ご虚覚えなのだけど、スリランカで焼き討ちがあったとこで終わってて結構気になってたんだよね。
特に巻き込まれた様子がなくて良かった。
でも今回はあっちこっち飛び回ってて凄い行動力だなって吃驚した。リチャードもそうだけど、正義の体力も相当なものだ。
日本に帰ってきて早々に嫌な事言われて可哀想だったけど、本当正義は人に恵まれていると思う。
電話口のリチャードの優しさに涙出そうだった。
肝心なヴィンセントの件はちょっと理解しづらかったけど、悪い人じゃないんだろうなとは思った。でも、マリアンさんの事はちょっと可哀想でならない。大事に思っているはずなのにぃ...。
今後どうなってしまうのか、気になるところたけど、正義とリチャードの関係が端から見ると愛人だというのには吃驚した。でも、それでも当人同士はそんなつもりはなく大親友とは少し違う気もするけど、それをも超えた大事な人なんだと思うと私的にはとても羨ましいことだと思う。
それが同性だからこそ絆が強いのだと思う。異性だったら、それこそパートナーとして選びたい程だなぁって。あえてパートナーにしない形が谷本さんと正義の関係なんだろうな。(リチャード程の関係までは達してないけども。)それでも彼らの関係は良好で、いい関係がこのままずっと続くと良いなぁと思った。
次巻はオクタヴィア嬢がスリランカに来る!らしいけど、どうなっちゃうのか気になりすぎるところです。
『ネガレアリテの悪魔 贋者たちの輪舞曲』

『ネガレアリテの悪魔 贋者たちの輪舞曲』
大塚已愛/角川文庫
読了日:2020,2/13
個人評価:★★★★
♔♚↓ネタバレ注意♚♔
【あらすじ】
19世紀末、ロンドンの画廊で展示されたルーベンス未発表の「真作」。エディスはその絵に目を奪われるが、見知らぬ美貌の青年は「贋作」と断言した。数日後に画廊を再訪したエディスは、突如色彩が反転した世界に閉じ込められ、絵の中から現れた異形の怪物に襲われる。間一髪のところを救ってくれたのは、サミュエルと名乗った先日の青年だった。贋作に宿りし悪魔を祓え───少女×人外の麗しきコンビが謎に挑む冒険活劇、開幕!
【感想】
今回の本は初読みの作家さんだったから自分に合うかどうか少し不安だった。
けど、周りのレビューは結構評判でワクワクもしてた。
結果的には大好き!だった。
THORES柴本さんの麗しいイラストの表紙のお陰もありアニメ化しそうなキャラデザイン。加えてそれに負けない個性的で、魅惑的な様々なキャラクターたちと最高の内容。
Twitterで散々呟いてしまったけど、本当様々な方に好かれそうな内容だと思う。
絵画をキーワードに話が進んでいくのだけどエディスの絵画愛に溢れた描写、それに無愛想なのに物凄く優しさを感じるサミュエル。敵?なのに超紳士なあの方!!どのキャラも素敵すぎて全く嫌いになれない。(笑)
そして、続編をすぐ様読みたくなるからまとめ買い間違いない。
そしてこれは本当に個人的な意見ですが、何故かラストを読んだときるろ剣の刃衛との戦いを思い出してしまった。重なる部分があったのかもしれない。でも後半は捲る手が止まらないくらい一気読みだと思う。
この本を読み終えたとき愛を感じた気がする。
恋愛とかそういうのじゃなくて家族愛というのか、無償の愛っていうのか、温かいものに包まれるようなそんな優しさを感じた。こんな人になりたいと思ったし、こんな人に出会ってみたいとも思った。
そんな心温まる内容にもなってる!
あー、最高だった!!( *¯ ꒳¯*)
『黄色い目をした猫の幸せ✚薬屋探偵妖綺談』

『黄色い目をした猫の幸せ✚薬屋探偵妖綺談』
高里椎奈/講談社文庫
読了日:2020,1/17
個人評価:★★★☆
♔♚↓ネタバレ注意♚♔
【あらすじ】
美男探偵3人組リーダーに殺人容疑が!個性派キャラが魅力!薬屋の看板を掲げながら、揉事相談所を裏稼業にしている深山木薬店に少年殺しの依頼があった。引き受けられるはずもないが、後にその少年がバラバラ死体で発見されたことから事態は緊迫!店主・秋に殺人の容疑が降りかかる凄惨な事件の裏にあるあまりにも意外な真相とは!?好評薬屋探偵シリーズ第2弾。
【感想】
三人組の中では座木が好きだけど、前回同様リベザルに激しく共感してしまうのは私が未熟すぎるからだろうか。
今回の事件はなんだか猟奇的だったけど結果を知ってしまうと責めきれない所があるのも事実。悪いことは悪いけど、なら過去の出来事を受け入れなければいけないのだろうかと思うとそれは絶対に違うと思うし、やりきれない気持ちでスッキリ出来ない。
秋が大怪我した時は心臓が口から出そうになるくらい吃驚したけど、本人が大したことない風を装ってて、あれ?ってなった。でもこれがあったからこそ、ラストの座木の手当てのシーンが見れたのでそれはそれで良しかな。何はともあれ秋もリベザルも無事で良かった!
『准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと』

『准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと』澤村御影/角川文庫
読了日:19.12/1
個人評価:★★★★
♚♔↓ネタバレ注意!♔♚

【感想】
今回も素晴らしく素敵な内容でした。沢山ドキドキもしました。ハラハラもしました。
健ちゃんも相変わらず素敵すぎるくらい高槻にべったりでした。(笑)←変な意味じゃないです!
一話目の図書館のマリエさんの話がとってもピュアで可愛くてでもそれが切なくて、それが人から人へと渡って行くとこんなにも変わっていくのかと驚きもあった。でも確かにそれはあり得る事で人それぞれの解釈が違えば伝え方も変わるのだから。
人って難しい生き物だなー。(笑)
それから高槻先生と健ちゃんの過去!
素晴らしく可愛くかった。
今より数倍純粋な彰良と正義感の強い健ちゃん。
ずーーっと読んでいられそう♪♪
また過去編があるといいな。
次巻も楽しみに待ってよう
*゜( (
c(⌒(_* ・×・)_ 待機中
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